こんなに古かったの!?パレスチナ問題の歴史

 

パレスチナ問題をご存じですか?

 

たぶんほとんどの人が

名前だけは知ってる!って感じだと

思います。

 

もちろん知ってるよって方々申し訳ありません…笑

 

パレスチナ問題を端的に表すと、

 

パレスチナの地を巡る、

ユダヤ人とアラブ人の争い

 

です。

 

現在でもなお続く大きな国際問題で、

歴史的な軋轢からこの争いは生まれています。

 

こうした国際問題と世界史が繋がるのって

ワクワクしますよね。

 

では、一体なぜこの争いは発生してしまったのか。

 

世界史を軸に

歴史を紐解いていきましょう。

 

パレスチナ問題の発端はなんと

紀元前13世紀頃!

 

当時のエジプトは

エジプト新王国

支配していました。

f:id:hiro08241118:20210122115343j:plain



しかしここでは、ヘブライ(エジプトに住むユダヤ人)

が奴隷として使役され

とても苦しい生活を強制されました。

 

そんな時に現れたのが、

ヘブライ人のモーセです。

f:id:hiro08241118:20210122115448j:plain

彼は、神ヤハウェからお告げを受け、

 

エジプトのヘブライ人を連れて、

約束の地であるパレスチナに移動し

彼らを奴隷労働の苦しみから解放しました。

 

これを出エジプトと言います。

 

彼らはそこで、

ヘブライ王国を建国し、

ユダヤ人による国家を営んでいました。

 

 

f:id:hiro08241118:20210122120418j:plain

 

しかし、前6世紀の

新バビロニアによるバビロン捕囚や、

 

1世紀のローマ共和国による支配によって、

 

彼らはもはや

このパレスチナの地に

居続けることはできず、

 

世界中に離散することになりました。

 

これでいったんユダヤ人の物語は

おしまいです。

 

 

次はアラブ人の話に移っていきましょう。

 

彼らの物語は、

ムハンマドイスラームが創始したことによって

始まります。

 

イスラーム教が中東世界で

どんどん布教されていく中、

 

イスラーム教徒のムアーウィヤ

661年にウマイヤ朝を建国し、

アラブ人を中心とした国家を作りました。

 

そしてウマイヤ朝はどんどんに成長し、

中東一体を支配する帝国となったのです。

 

f:id:hiro08241118:20210122121902j:plain

 

その結果、彼らの支配地に

かつてユダヤ人が住んでいた

パレスチナも含まれることになりました。

 

 

ウマイヤ朝のあとはアッバース朝が誕生しますが、

アッバース朝以降はイスラーム帝国は

分裂してしまいます。

 

しかし依然としてアラブ人は

この中東地域、そして、

 

かつて

ユダヤ人が住んでいた

パレスチナ

 

を支配していました。

 

 

 

そして時は流れます。

 

 

 

時は帝国主義時代。

中東地域はイギリスやフランスの

植民地となり、

 

アラブ人が支配するでも

ユダヤ人が支配するでも

なくなっていました。

 

しかしこの状況に変化が起こります。

 

第一次世界大戦中に

 

 

米大統領ウィルソンが、

 

民族自決

 

を唱えたからです。

 

これは、

 

それぞれの民族は自らの運命を

自ら決するべき

 

とする考え方です。

 

これによって、ユダヤ人もアラブ人も、

「自らの国家を持とう!」

という意思が強まりました。

 

そこでお互いに国家を作ろうとした場所が、

そう、

 

パレスチナ

 

だったのです。

 

 

こうしてこの地域で、

アラブ人とユダヤ人が

対立することとなり、

 

さらに第二次世界大戦

ヒトラー

ユダヤ人迫害をしたことが後押しし、

 

あちこちからユダヤ人が

このパレスチナに入植してきました。

 

こうしてパレスチナ問題は発生したのです。

 

現在の問題が

はるか昔から発生したことを考えると、

歴史っておもしろいですよね。

 

最後まで見ていただき、ありがとうございました。